さくらインターネット、専用ホスティングのサーバ稼動数が10,000台を突破
〜サービス提供開始から12年で国内有数規模に〜

国内最大級のバックボーンネットワークを有しインターネットデータセンター事業を運営するさくらインターネット株式会社（本社：大阪市中央区、代表取締役社長：田中 邦裕）は、専用ホスティング（サーバ貸し）サービス全体の自社データセンターにおけるサーバ稼動数が2009年3月末に10,000台を突破いたしましたのでお知らせいたします。

当社は、本町、堂島（いずれも大阪市）、池袋、東新宿、西新宿、代官山（いずれも東京都）の6データセンターにおいて、専用・共用ホスティングおよびハウジングサービスを提供しております。この度、サーバのリソースを専有できる専用ホスティングサービスである、「専用サーバ」「専用サーバ Platform」などのサーバ稼動数が3月末時点で10,268台となり、国内でホスティングサービスを展開する事業者としては有数の規模となりました。

IT専門調査会社IDC Japanによると2008年の国内データセンターサービスの市場は、前年比13.3%増の7,669億円（※1）に達し、今後も市場規模が拡大すると予測しています。企業のITサービスに対するコスト抑制は強まりつつありますが、自社保有のシステムをアウトソースする見直しの契機となるなど、データセンターサービスの中でもサーバ資産を持つ必要がないホスティングサービスは、今後ますます利用が拡大するものと考えられます。

当社はホスティングサービスを提供して12年を迎え、1997年6月に専用ホスティングの提供を開始してから順調に契約数を伸ばしてまいりました。2009年2月にはホスティング専用のデータセンターとして堂島データセンター（大阪市北区）のフロアを増床するなど、需要増加を見込んだ施設の整備も行っております。また、近年取りざたされているサーバの電力問題にも以前より取り組み、自社開発によるブレード型や1/4Uサイズのサーバに省電力CPUであるインテル®Atom™プロセッサーを採用するなど、消費電力の削減と収容効率の改善に積極的に取り組んでおります。当社は、今後も継続してホスティングサービスの拡充と、お客様にご満足いただける高品質・高コストパフォーマンスに優れたサービスの提供を目指してまいります。

自社開発のサーバによる省電力と高収容への取り組み

当社の専用ホスティングサービスには、メーカー製のサーバだけでなく自社開発によるサーバをラインナップに揃えております。2003年より「省電力」と「高収容」をテーマに取り組み、サーバの消費電力や1ラックあたりのサーバ収容効率の改善を続けてまいりました。

ブレード型のサーバも早くから導入し、2004年にはCPUにTransmeta社のEfficeon™プロセッサー、2005年にはAMD社のSempron™プロセッサーを搭載したサーバを導入。2008年にはインテル社のAtom™プロセッサーを搭載し、1ラックで72台を収容する4.5U 8ブレードサーバを開発、専用ホスティングでありながら、初期費用無料／月額7,800円という、コストパフォーマンスに大変優れた「専用サーバ エントリー」の提供を開始しております。

さくらインターネットの専用ホスティングサーバ導入の歴史
（サーバおよびCPUは代表的なものを記載）

また、2009年には、1Uラックマウントサイズを前後に2分割して、通常1台のスペースに2台のサーバを実装する1UハーフＬ型サーバと、前後＋左右に4分割して4台のサーバを実装する1Uクォータサーバを新たに開発。1Uクォータ型には省電力CPUであるインテル®Atom™プロセッサーを採用し、筐体の小型化とサーバの消費電力および発生する熱を大きく抑制、従来の1ラック72台から約2倍の最大160台もの高収容を実現いたしました。

1UハーフＬ型サーバ（左）／1Uクォータサーバ（右）

これらの新開発サーバは、前後列アイルキャッピング方式を採用した堂島データセンターのホスティング専用フロアで運用され、順次サービス提供を開始する予定です。

以上