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さくらインターネット、「さくらのIoT Platform β」の申込受付を10月5日より開始し11月1日から提供
〜通信モジュールやオプション品が半額で購入できるキャンペーンを実施!〜

自社運営のデータセンターでインターネットインフラサービスを提供するさくらインターネット株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:田中 邦裕)は、2016年10月5日より、「さくらのIoT Platform β」の申込受付を開始します。11月1日より提供予定です。

「さくらのIoT Platform」は、モノとネットワークでデータを送受信するための通信環境、データの保存や処理に必要なシステムを一体で提供するIoTのプラットフォームです。モノに組み込むための「さくらの通信モジュール」と当社のデータセンターを、安全性を確保するためのLTE閉域網で接続し、ストレージ、データベースなどのバックエンドシステム、外部のクラウドやアプリケーションサービスとAPI連携システムを一体型で統合的に提供します。

「さくらのIoT Platform」で提供する通信モジュールは、通信モジュール単体で利用可能な「単体方式」、ゲートウェイ※1を経由して利用する「ゲートウェイ方式」の2方式を開発中です。

単体方式の通信モジュールは、キャリアのLTE閉域網を利用して「さくらのIoT Platform」に接続し、データを送受信します。この通信モジュールは、ソフトバンク株式会社、Altair Semiconductorおよび太陽誘電株式会社が協力して開発したIoT機器向けのLTEモデムを採用しています※2。
 ゲートウェイ方式では、2.4GHzまたは920MHz(LoRa)の変調方式の通信モジュールから各変調方式に対応するゲートウェイを経由して「さくらのIoT Platform」に接続し、データを送受信します。2.4GHzは、住宅またはオフィス内など、比較的短距離(最大約1km程度)で多くのモノのデータをやり取りしたい場合や、より省電力性を求める環境での利用に適しています。920MHz(LoRa)は、低消費電力で広範囲の通信を実現するLPWA(Low Power Wide Area)ネットワークの1つで、これまで無線通信を搭載できなかった機器と通信をすることが可能となります。少量のデータを15km程度までの比較的長距離でやり取りする場合に適しています。

これらの3種類(LTE、2.4GHz、920MHz)の通信モジュールは、共通の形状・インターフェース仕様※3で提供されるため、お客様が用途に応じて通信モジュールを交換することによって、複数の通信方式に対応した製品を製造する際のモジュール変更開発コストを0に近づけることも可能となっております。

10月5日時点では、「単体方式」の通信モジュールと、オプション品としてブレイクアウトボード(検証ボード)※4、Arduinoシールド※5を販売いたします。同時にキャンペーン※6を実施し、キャンペーン期間中のお申し込みに限り、通信モジュールおよびオプション品が半額となるほか、「さくらのIoT Platform β」の月額利用料金がβ期間中は無料となります。
 なお「さくらのIoT Platform β」の通信モジュールはアップデート機能を有しており、順次拡張されるため、正式サービス提供後もそのままご利用いただける予定です。

「さくらのIoT Platform β」の仕様詳細

さくらの通信モジュール

単体方式

単体方式の通信モジュールは、キャリアのLTE閉域網を利用して「さくらのIoT Platform β」に接続し、データを送受信します。この通信モジュールは、ソフトバンク株式会社、Altair Semiconductorおよび太陽誘電株式会社が協力して開発したIoT機器向けのLTEモデムを採用しています。

サイズ(横×縦×厚さ) 46mm×34mm×3mm
販売価格 9,960円/台(100万RP※7を含む)
キャンペーン価格 4,980円/台(100万RPを含む)
受付開始日 10月5日
提供予定日 10月末より順次発送開始
(「さくらのIoT Platform β」の利用開始日は11月1日からです。)
画像

※SIMカードはキャリアからの貸与品となります。

オプション品

ブレイクアウトボード(検証ボード)とArduinoシールドを提供します。

販売価格 ブレイクアウトボード(検証ボード):5,000円/台
Arduinoシールド: 8,000円/台
キャンペーン価格 ブレイクアウトボード(検証ボード):2,500円/台
Arduinoシールド: 4,000円/台
受付開始日 10月5日
受付開始日 10月末より順次発送開始
(「さくらのIoT Platform β」の利用開始日は11月1日からです。)

月額利用料金

「さくらのIoT Platform β」の月額利用料金は無料です。正式サービス提供時には、上記の通信モジュール本体の料金のほか、通信モジュール一台につき、「さくらのIoT Platform」の月額利用料金が100円(4万RPを含む)を予定しています。なお、「さくらのIoT Platform β」にお申し込みいただいたお客様は、正式サービス開始後も1年間無料でご利用いただけます。

データの保存について

「さくらのIoT Platform」では、通信モジュールから送付されたデータを保存するサービスをあわせて提供します。保存方法は、他のサービス利用者も見ることができる状態(オープン)、保存領域は同じですが他のサービス利用者には見えない状態(クローズ)、他のサービス利用者には見えない状態かつ保存領域も独立した環境とする(プライベート)を提供予定です。「さくらのIoT Platform β」では、クローズを無料で提供します。
 正式サービス時には、保存方法を選択可能とする予定です。料金は、オープン:無料、クローズ:50RM※7につき1RP、プライベート:別途月額課金を想定しています。正式サービス開始時にご案内いたします。

「さくらのIoT Platform β」からの追加機能

「さくらのIoTPlatform α」で得たノウハウやご意見を集約し、以下の新機能を追加しました。今後も順次追加してまいります。

ファイル受信機能 所定のファイルをプラットフォームから送信可能です。マイコン自体のファームウエアのアップデートなどにご利用いただくことを想定しています。
ワットタイム機能 「さくらのIoT Platform β」側から時刻をマイコン側に提供することにより、時刻同期のためのハードウエア・システム開発のコスト削減が可能です。

パートナーサービス

11月1日の利用開始日より、「さくらのIoT Platform β」は下記サービスと連携してご利用いただくことができます。なお、IBM BluemixとMilkcocoaは、さくらインターネット内に接続ポイントを設けるため、より安全にご利用いただけます。
また、2016年冬をめどに「ABEJA Platform」と連携予定です。さらに、新たなプライオリティパートナーとして日本マイクロソフト株式会社に参加を表明いただき、正式サービス提供時から「Microsoft Azure」の「Azure IoT Suite」および「Windows 10 IoT Core」と連携を開始する予定です。「Microsoft Azure」は、リモート監視、予兆保全、デバイス管理ができる「Azure IoT Suite」および、ビッグデータ分析機能を提供する「Cortana Intelligence Suite」を提供するインタリジェントなクラウドサービスです。また、「Windows 10 IoT Core」は小型の IoTデバイスに最適化された無償OSです。

・IBM Bluemix(日本アイ・ビー・エム株式会社)
アプリケーションを構築・管理・実行するための基盤です。オープン・スタンダードを活用したクラウド・プラットフォーム(PaaS)です。Cloud Foundry、Docker、OpenStackの3つのテクノロジーから、自由に選択いただき、思い通りにアプリケーションを作成することができます。
(サービスサイト:https://www.ibm.com/cloud-computing/jp/ja/bluemix/

・AWS IoT(アマゾン ウェブ サービス)
接続したデバイスと、簡単かつ安全にクラウドアプリケーションやその他のデバイスと情報のやり取りできるマネージド型クラウドプラットフォームです。
(サービスサイト:https://aws.amazon.com/jp/iot/

・myThings(ヤフー株式会社)
お客さまが利用しているインターネットサービスやIoT製品を組み合わせて、新しく便利な使い方を構築できるアプリです。
(サービスサイト:https://mythings.yahoo.co.jp/

・Milkcocoa(株式会社ウフル)
IoTデバイス・スマートフォン・PC間で簡単にリアルタイムなデータのやり取りができるようになるクラウドプラットフォームです。Milkcocoaを利用すると、自前でサーバを準備せずに弊社が提供するクライアントSDKを介してデータの保存、更新、取得またPub/Sub通信を行うことができます。通信はTLS暗号化され、保存されたデータは自動的にレプリケーションされます。クライアントからの通信はErlangサーバにて処理され、多くのトランザクションに対応可能です。
(サービスサイト:https://mlkcca.com/

・BOT TREE for IoT(株式会社ZEALS)
IoTに特化したチャットボット開発運用フレームワークです。さくらのIoT PlatformとAPI連携しており、LINE,、Facebook Messenger、Slackの各種チャットプラットフォーム上にIoTチャットボットをノンプログラミングでデプロイが可能です。お客さまが開発した、さくらの通信モジュールを搭載したハードウェアと連携したチャットボットを提供することができます。
(サービスサイト:http://zeals.co.jp/bottree_for_iot

申込サイト

http://iot-store.sakura.ad.jp/

サービスサイト

https://iot.sakura.ad.jp/

サービスロゴ

※1 ゲートウェイ1つに接続できる通信モジュールの個数には制限があります。販売価格等、詳細は正式サービス開始時にご案内いたします。
※2 詳細はソフトバンク株式会社発表のプレスリリース(http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2016/20160720_02/)をご覧ください。
※3 一部利用できない機能がございます。詳細は正式サービス提供時にご案内いたします。
※4 ブレイクアウトボード1つで各通信モジュールの検証にご利用いただけます。
※5 通信モジュールとセットでご利用いただくものです。1つのArduinoシールドに対して通信モジュールが1つ必要です。
※6 キャンペーン期間は、正式サービス開始前までです。なお、初回生産分の通信モジュールが売切れ次第終了となります。
※7 RP(Relation Point)は、「さくらのIoT Platform」で提供される、パートナーのサービスやデータの保存サービスなどのシステム利用の際に消費するポイントです。同一アカウントが保有するモジュールで共有可能となります。RM(Relation Message)は通信モジュールとプラットフォームの間で送受信をするデータの単位です。1RMは最大16ch分(1chあたり最大64bit)のデータ量を表します。1RPでは、通信モジュールと「さくらのIoT Platform」間で1RMのデータの送受信を1回、または50RMを1ヶ月間クローズ状態で保存する、などが可能です。 さくらの通信モジュールおよび「さくらのIoT Platform 」の月額利用料金に含まれるRPを使い切った場合、追加で購入することが可能です。正式サービス提供時は、4万RP/100円を予定しています。
「さくらのIoT Platform β」の通信モジュールには100万RPを付与するため、「さくらのIoT Platformβ」と100万回のデータのやり取りが可能です。これは1分間に1回のデータのやり取りを約2年間実施できるものです。なお、β期間中はRPを消費いたしません。
※ プレスリリースに掲載されている内容は発表時点の情報です。その後、予告せず変更となる場合があります。
※ 記載価格は全て税別です。

■さくらインターネット株式会社について
本 社:大阪市中央区南本町1丁目8番14号
設 立:1999年8月17日(サービス開始:1996年12月23日)
従業員:356名
資本金:8億9530万円
売上高:120億8,600万円(平成28年3月期)
URL:https://www.sakura.ad.jp/

この件に関する報道関係者からのお問い合わせ先
さくらインターネット株式会社 広報担当
TEL:03-5332-7072  問い合わせフォーム:https://sakura.f-form.com/sakurapr