あけましておめでとうございます。
インターネットやソーシャル技術などの浸透により、さまざまな場所でたくさんの変化が起き、それを前提とした社会構造の転換が進められようとしています。昨年政府から発表された未来投資戦略2018においては、「超スマート社会(Society5.0)」や「データ駆動型社会」といった、ITやデータを活用した具体的な社会構造の転換が示されました。
この背景には、モノからコトへの大きな転換や、情報流通の質および速度の向上、人口減少による働き方の転換など、多くの理由がありますが、ひとえにイノベーションによる社会変化にあらがえない時代が来たことを意味しています。
さて、2018年、当社は経済産業省の「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」を受託いたしました。また、石狩データセンターの継続的な拡張を行い、処理能力を高めてまいりました。データは現代の産業において最も重要なものとなり、それを蓄積し活用することが、社会転換の源泉につながり、これらを支えていくIT産業自体は、ますます必要とされるものになります。
そのうえで、IT産業自体の転換も迫られており、ソフトウエアを企業ごとに個別開発するといった旧来型のビジネスモデルではなく、クラウド型の自社サービスをサブスクリプションモデルで展開するように主流が移りつつあります。今後、サブスクリプションモデルが浸透するにつれ、カスタマーサクセスがますます重要となり、当社もお客さまの満足度向上を最も重要な経営目標として考えています。
全ての企業がIT企業になるというデジタルトランスフォーメーションの時代がやってきます。当社は、「『やりたいこと』を『できる』に変える」の理念のもと、顧客および社員の満足度を高めることを第一に、研究開発力・インフラ運用力・サポート力、柔軟性とコスト競争力の高いデータセンター・ネットワークを生かし、デジタルトランスフォーメーションを支えるインターネットプラットフォーマーとして成長してまいる所存です。
2019年もさくらインターネットをよろしくお願いいたします。
2019年1月7日
さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中 邦裕