謹んで新年のご挨拶を申し上げるとともに、令和6年能登半島地震にて被災された皆さまの一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
さくらインターネットグループの各代表における、2024年の年頭所感を掲載します。本年もさくらインターネットグループをどうぞよろしくお願いいたします。
さくらインターネット株式会社
去年は生成AI一色と言えるほど話題をさらいました。ヨーロッパを中心とした諸外国はAIの利活用を制限していますが、日本は積極的にAIの利活用を推進しています。そのため、現在の日本は特にテック系のスタートアップが成長していく環境が整っており、海外のスタートアップも多く日本に進出してきています。この背景から私は、ジャパン・パッシングといわれていた時代はすでに打破されており、今後はデジタルビジネスを中心に日本の存在感が世界的に高まると考えています。そのような中で、当社においても経済産業省のクラウドプログラムにより、大規模なGPUクラウド基盤への投資を決定し、本年より提供が開始されます。
また、ガバメントクラウドへの条件付きの認定がなされ、公的セクターにおけるクラウド提供も始まりました。また、沖縄県においてDX拠点「SAKURA innobase Okinawa」を開所し、デジタル田園都市国家構想にも示されるような、地域におけるデジタル化への取り組みを進めております。今年もさくらインターネットでは、スタートアップやさまざまな企業と共に新しいデジタルビジネスの創出に取り組み、デジタル大国日本を目指してまいります。
さくらインターネット株式会社
代表取締役社長 田中 邦裕
アイティーエム株式会社
ポストコロナ時代に入り、従来の延長ではない生活様式や価値観などが生まれてきました。コロナ禍によるパラダイムシフトの必要性から、さらにDXが意識、推進されるように感じます。
昨年度は従来事業に加え、クラウドの取り組み強化とAppSec事業室の新設及びテリロジーHDとの資本提携によるサイバーセキュリティソリューションへのアプローチを推進しました。双方とも効果が出始め、実績も徐々に重ねています。
さくらインターネットグループは全ての人が「サクセス」するDXプラットフォーマーを目指しています。当社はそのビジョンにおいて、DX支援事業を中心に推進していきます。コア事業であるMCSSP※1事業では、AWSに加えさくらのクラウドへ取り組みます。また、従来のサイバーセキュリティサービスに加えアプリケーションセキュリティソリューションの開発と提供を進め、MSS※2やSOC※3などセキュリティオペレーションを視野に入れたシステムマネジメントに挑戦します。
※1 MCSSP:Managed Cloud & Security Service Provider
※2 MSS:Managed Security Service
※3 SOC:Security Operations Center
アイティーエム株式会社
代表取締役社長 河本 剛志
ゲヒルン株式会社
ゲヒルン株式会社は、情報セキュリティ、インフラストラクチャー、防災の各分野で研究開発を中心に取り組んでおります。
2019年の「特務機関NERV防災アプリ」のリリース以来、現在までに390万回のダウンロードを記録し、多くの方々にご利用いただいています。私たちが有する防災情報はこのアプリだけではなく、複数の企業様やエンドユーザー様にも広く活用されております。
2023年のアップデートでは、アクセシビリティー機能の強化をし、「誰もが自分に合った手段や形式で情報にアクセスできること」をテーマに、防災情報の配信手法の研究と開発を進めてきました。これからも私たちは「日本をもっと安全にする」というミッションを掲げ、豊かな社会の基盤となる「安全」に常に目を向け、災害における被害の最小化に取り組んでまいります。
ゲヒルン株式会社
専務取締役 糠谷 崇志
ビットスター株式会社
2023年を振り返ると、コロナ禍は一定の落ち着きを取り戻したものの、円安に起因する物価上昇が更に高まり、企業も個人もコスト増との闘いの1年となったのではないでしょうか。また、生成AIの可能性が大きく開花し今後社会実装が始まる前夜にもなったことで、本年への期待もますます高まっていると感じております。
日本のIT業界においては長くコストアプローチでの提案が主流でした。しかし、昨今では既存事業にITを掛け合わせることでDXを遂げ、売上増に繋げる企業が増加しております。生成AIなどは、まさにDXの起爆剤として本年以降に利用されることが多くなることでしょう。
当社では、中小企業や大企業の一部門におけるDX分野でのご協力を更に加速すべく、さまざまな取り組みを開始しております。特にモダンな開発に対する教育投資を行い、お客さまへの迅速かつ適切なDX支援を行える体制作りなど、お客さまの課題に対し当社のミッションとして掲げる「ITで、こまったを、よかったに」ができるよう、社会ニーズや技術トレンドもしっかりキャッチアップしながら、一層の精進を重ねてまいります。
本年もビットスターをご愛顧いただけますと幸いです。
ビットスター株式会社
代表取締役社長 前田 章博
プラナスソリューションズ株式会社
HPC※は、生成AIをトリガーとして大きく発展していく年となります。
AIでの爆発的な普及・活用により、これまでHPCが用いられていた工学、医療、金融、宇宙開発、言語などの分野だけでなく、少ない計算資源でより高い性能かつ信頼性の高い大量のデータの複雑な計算を実行することが求められています。
プラナスソリューションズは、HPCをより身近なものにするために、お客様が使いやすい環境を提供していく会社です。ニーズや課題に応じて、最適な環境を構築するため、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどのあらゆる要素をベンダーフリーでシームレスに提供いたします。
新たな世界がすぐそこまで来ています。その未来に期待しながら少しでも役立てるよう尽力していきます。本年も何卒よろしくお願いいたします。
※HPC:High Performance Computing
プラナスソリューションズ株式会社
代表取締役社長 臼井 宏典
IzumoBASE株式会社
2023年はなんと言っても生成AIが大きな注目を集めた年でした。ChatGPTが登場したのは2022年の年末でしたが、この約1年間の生成AI分野の発展はめまぐるしく、当然技術分野だけに留まらず、文化・芸術、政治や経済などさまざまな分野を巻き込んで時流の渦になっていたように思います。
この多くの話題を飲み込んだモンスターのような生成AIが実際には何を”食べている”か。それが「データ」です。機械学習が実用化されはじめた頃からデータの重要性は高まってきていましたが、生成AIの登場によってその重要性はさらに高まったと考えています。今後も驚異的な進歩を続けるであろう生成AIに対して、いかに安全にデータを収集・保存し入力する(食べさせる)のか、は重要なテーマであり続けるでしょう。
私たちIzumoBASEはストレージソフトウェアを開発する企業として、暗号化や秘密分散などセキュリティやプライバシー保護の技術に取り組んできました。
今年はそういった取り組みを一層強化し、生成AIをはじめとするさまざまなシステムやアプリケーションとデータの橋渡しを担うべく、積極的に事業を発展させていきます。
IzumoBASE株式会社
代表取締役社長 荒川 淳平