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2020 年 さくらインターネット 年頭所感 ~インターネット前提社会の「当たり前」を支える企業 に~

 あけましておめでとうございます。

 インターネットやソーシャル技術などの浸透により、社会の前提に変化が起きています。2019 年の消費税増税後には、政府施策でキャッシュレス決済でのポイント還元がはじまり非接触な IC カードではなく QR コードを中心としたスマートフォンなどのモバイルネットワーク、インターネットを前提としたサービスに注目が集まり普及しました。

 上記の例にみられるように、今まで第三のプラットフォームとよばれていた技術やサービスが「新しいもの」「単に便利なもの」ではなく、日々の生活において必須の「当たり前のもの」へ変化しています。インターネット前提社会を多くの人が受け入れ、その結果としてデジタルトランスフォーメーションは加速していきます。

 さらに、デジタルトランスフォーメーションは働き方を変え、リモートワークが手軽に可能となる中で、東京に人口が集中する構造にも変化が訪れると考えています。これにより地域格差が是正され、さらなるデジタルトランスフォーメーションに繋がるサービスが生まれるチャンスが増えていくでしょう。

 また、2020 年は小学校でのプログラミング教育が必修化となります。インターネット前提社会では、AI 人材などデータに専門性をもった人材の大幅な不足が叫ばれるようになりました。人が極めて重要な時代です。未来を担う子供たちの教育が変わり、ビジネスで必要とされるスキルセットも変化していく社会において、ますます人材を育てるということが重要となります。将来クラウドなどインターネットを活用し新たな価値を創出する人々が社会に増えていく中で、当社も共に成⾧していける環境づくりが重要と考え、行政と連携してプログラミング教育支援活動「さくらの学校支援プロジェクト」に取り組み、実際に新たな価値を創出するスタートアップ企業に対しては支援を行っています。

 デジタルトランスフォーメーション、インターネット前提社会を支えていく IT 産業の必要性は、極めて高い時代となりました。本年も当社は、「『やりたいこと』を『できる』に変える」の理念のもと、顧客および社員の満足度を高めることを第一に、教育を通じて IT 人材の育成を支援し、研究開発力・インフラ運用力・サポート力、柔軟性とコスト競争力の高いデータセンター・ネットワークを生かし、安定したインターネットインフラサービスの提供を通じて皆さまの「当たり前」を支え、成⾧してまいる所存です。

 2020 年もさくらインターネットをよろしくお願いいたします。

2020 年 1 月 6 日
さくらインターネット株式会社 代表取締役社⾧ 田中 邦裕