ピアリングポリシー
さくらインターネット株式会社では、効率的にトラフィックを配信し快適で高品質な接続を実現するため、下記のとおりピアリングポリシーを定め、ピアリングを推進しております。
なお、本ポリシーはピアリングに対する基本的な考え方を示すものとなります。
ピアリングをお約束するものではなく、トラフィック状況などにより予告なく条件を変更する場合があります。
AS番号
弊社では下記の通り地域により異なるAS番号でネットワークを運用しています。
- AS9370(東京リージョン)
- AS9371(大阪リージョン)
- AS7684(北海道・石狩リージョン)
前提条件
ピアリングの前提条件として下記を満たす必要があります。
- IRRにroute objectとas-set objectを登録していること
- Peering DBへの登録などにより、連絡先情報が公開されていること
- ネットワークやセキュリティの技術的問題に対して対応可能な窓口が存在し、適切な技術者が対応できること
- 広報いただく経路はROAを作成しRPKIにより検証可能であることを推奨します。(必須ではありません)
インターネットエクスチェンジでのピアリング
ピアリングポイント
- ピアリングが可能なインターネットエクスチェンジはPeering DBをご確認ください。
- 複数のピアリングポイント(同一リージョンまたは複数リージョン)がある場合、2か所以上でピアリングすることを推奨します。
- 日本国内全てのインターネットエクスチェンジでのピアリングポリシーはOpenです。
ルーティング
広報いただく経路
- IPv4は/24、IPv6は/48 より小さい経路は受け取りません。
- 合意が無い限り全てのピアリングポイントで同一の経路を広報いただくことを推奨します。
-
広報いただく経路に付与されているMED値は、弊社にて上書きさせて頂く設定となっております。
弊社が広報する経路
- 弊社から広報する経路にMED値を付与します。なお、弊社が付与したMED値を評価いただくことは必須ではありません。
- IRRに登録されている as-set object AS-SAKURA に含まれるASの経路を全てのピアリングポイントで広報します。
- 弊社が広報する経路は、IPv4は/24、IPv6は/48が最小経路となります。
その他
- インターネットエクスチェンジでのピアに対して keepalive5秒/Holdtime15秒 のBGPタイマー設定を行っております。BGPタイマーを大きく設定する必要がある場合はご相談ください。
- ピアに対して StaticRoute や DefaultRoute を設定しトラフィックを送信する行為はご遠慮ください。
- インターネットエクスチェンジでのピアに対して Max Prefix の設定を行っております。広報いただく経路数を予めご連絡いただくか、Peering DB に明記をおねがいします。
- MD5認証は原則として行っておりませんが、ご希望がある場合は設定可能です。
- ピアに対してご自身とトランジット顧客の経路以外の経路を広報する行為はご遠慮ください。
- 弊社が広報した経路をご自身とトランジット顧客以外のピアやトランジットに対して広報する行為はご遠慮ください。
- ピアダウンしている状態が180日間以上経過しているピアに対して、断りなくデピアさせていただく場合があります。
トラフィック要件
- 日本国内の全てのピアリングポイントにおいて、最小トラフィック要件はありません。
マルチラテラルピアリング
- 日本国内全てのインターネットエクスチェンジのルートサーバに接続しております。ルートサーバに経路を広報いただき、弊社の経路を受け取っていただくことで、トラフィック交換が可能です。
プライベートピアリング
プライベートピアリングは、最大のトラフィック量が定常的に1Gbpsを超えている場合に検討いたします。
詳細につきましては下記お問合せフォームからお問合せください。
連絡先
ピアリングをご希望の場合、また、その他のお問合わせは下記フォームよりご連絡ください。
※ピアリング以外のお問い合わせに関しては、お答えいたしかねる場合がございます。弊社サービスに関するお問い合わせはサービス導入のご相談・お問い合わせフォームよりお願いいたします。