SREを本格的に導入するため、
「SRE室」を立ち上げる
ソフト開発エンジニア
長野 雅広MASAHIRO NAGANO
2021年入社 / 中途
大学在学中、京都でスタートアップに参加。その後、ミクシィ、ライブドア、メルカリにてエンジニアとして勤務。2021年1月、さくらインターネットに中途入社。2022年7月からSRE室の室長となる。共著に『達人が教えるWebパフォーマンスチューニング~ISUCONから学ぶ高速化の実践』(共著、技術評論社)がある。
現在の担当業務を教えてください。
SRE室の室長を務めています。SREとは「Site Reliability Engineering」の略で、サイトの信頼性をいかに向上させるかという、システム管理とサービス運用に対する方法論です。昨今、さまざまな企業がSREの導入に取り組んでいます。さくらインターネットもSREに取り組んでいましたが、もっと本格的に導入しようということになり、2022年7月にSRE室を立ち上げました。
具体的には、どのような業務を行っているのでしょうか?
開発チームがより開発に集中して価値を生み出せるよう、仕組みやチーム体制の工夫に取り組んでいます。SREをチームに浸透させるため、実際にSRE室のメンバーがチームに参加して仕事を行うこともあります。また、「SRE as a Servise」という概念があるんですね。「サービスを動かす基盤となるソフトウェア」を動かすための基盤、つまり基盤のための基盤なのですが、そういったものの研究・開発もしています。
入社以前の経歴を教えてください。
大学は総合情報学部で、文理両方ともできる学部です。2000年頃、大学在学中に京都でスタートアップに参加していました。インターネットのイベントで知り合った方の活動を手伝うようになったのがきっかけです。その後は2006年に上京して株式会社ミクシィに入社し、ライブドア、メルカリと転職しました。
どのような業務を担当していたのでしょうか?
京都にいる頃はなんでもやっていましたね。データセンターに行ってラックの中にサーバーを納めてセットアップしたり、ゲームを作るためにデザインをしたり。ミクシィ以降は、他の人が作ったアプリケーションをいかにうまく動かすか、運用の部分にフォーカスした業務を担当しています。
転職先にさくらインターネットを選んだ理由は?
前職のメルカリでさくらの専用サーバやクラウドを使っていたし、インターネット業界はそこまで広くないので、さくらインターネットにはけっこう知り合いがいたんです。だから、さくらインターネットがいい会社だということは昔から知っていました。さくらインターネットは、お客様だけではなく、「お客様のお客様」も非常に多い会社です。そのため、さくらインターネットなら社会的に影響力の大きい仕事ができると思い、チャレンジしました。
さくらインターネットの仕事のやりがいとは?
「お客様のお客様」が想像していた以上に多く、日々、有名なサイトや社会的に重要なサイトに関わっている実感を持てることです。社会的な意義を感じるのでやりがいにつながりますね。また、営業の方と共にお客様とのミーティングに参加することがあるのですが、その際に「さくらインターネットのサービスを使っていたおかげで助かった」などと言われると、とても嬉しいです。
仕事をする上で大変なことは?
ガバメントクラウド(政府認定のクラウド)への取り組みが始まっていて、実現に向けた課題が非常に多いですね。今はAmazonやGoogleなど、外資の大きなクラウドしかガバメントクラウドに認定されていないのですが、さくらインターネットもそこを目指しています。そのためには開発力や信頼性をますます高める必要があり、どこに集中して開発リソースを割くのか判断する必要もある。大変ではありますが、そのぶんやりがいはありますね。
さくらインターネットの魅力は?
お客様や、お客様のお客様まで含めると非常に多くのユーザーがいて、影響力が大きいところです。また、エンジニアにとってはものすごく働きやすい環境ですね。エンジニアだけではなく、サポートに関わる方や営業の方など、さまざまな部門の方がボトムアップでアイデアを出して実現につなげていく。とても充実した環境だと思います。
SRE室にはどういう方が向いていると思いますか?
ソフトウェアのエンジニアリングに強い方が向いていると思います。中でも、サービスを作る上で何かしらの強みを持つ方。たとえば大規模なデータを処理する能力があるとか、サービスの監視運用に長けているとか、何か一つ得意分野を持っていれば活躍できると思います。
長野さんは採用の面接に携わっていますが、志望者のどういった点を見ていますか?
私は二次面接と最終面接を担当することが多いので、個々の技術力というよりは、さくらインターネットにフィットするかどうかを見ています。さくらインターネットに入っていただいたからには長く働いてほしいので、もし最初に属したチームから異動したとしても別の部署で活躍できるかどうか、そういった対応力を重視しています。
今後の目標は?
すでに行っていることですが、今後も、安定したサービスの提供と新しいサービスの継続的なリリースを両立させていきたいです。さくらインターネットのテーマのひとつが「やりたいをできるに変える」なので、お客様がやりたいことを叶えられるよう、精一杯取り組んでいきます。